今日も仕事帰りにラーメン屋で食べました。OでもNでもなく、こないだのWでもなく、Kという喜多方ラーメンの店です。
いいですねえ、喜多方ラーメン。本場の源来軒で食べた時は「わざわざ会津まで来たのに全然フツーじゃん」と思ったものですが、澄んだ醤油のスープ、ほどよい歯応えのチャーシュー、具はあとメンマだけというシンプルさがたまりませんね。これぞラーメンです。
そうやって私がうれしがりながらねぎラーメン大盛りを食っている時、新しい客が一人入って来て、私のそばの席につきました。
私より10ほど若そうなその男は、「焼き豚と小ライス」と言い、中国人らしいウエイトレスは「チャーシューと小ライスですか?」と聞き返しました。チャーシュー単品をおかずに飯を食うのか?と思ったら、彼は「焼き豚ラーメンと小ライス」と言い直しました。
何をツウぶって勝手に「ラーメン」省略してるんだよ、まぎらわしいじゃないか、と思う私。
すると「ねぎチャーシューラーメンと小ライスですね」と小姐。
違ーう。
「焼き豚」の「焼き」が「ねぎ」に聞こえたのでしょうか。でも、違いますよ。しかし男は気づかぬ様子でスルー。単品じゃなくて○○ラーメン、と伝わったことに安心して油断したのかも知れません。
そして小姐は厨房に向かって「ねぎチャーシューに小ライス!」と叫び、厨房も威勢よく復唱します。
そのとき彼は確かにおやという顔で厨房の方をちらと見たんです。
でもスルー。おいおい、オーダー間違えられたんだぞ。訂正しなよ。俺が証人になってやってもいいぜ。
でも男は8時20分ごろの水戸黄門のように、あわてず騒がず、スルーをきめこんでいます。
「あの、すみません。ねぎは頼んでないですよね?」
なんて話しかけたら彼はどんな顔をするだろう。もしかして「いえ、確かにねぎチャーシューを頼みました」と言い張るのかな。それとも「ありがとう、でももういいんです。今回のことはラーメン屋でオーダー間違えられたようなもんだと思ってあきらめます」とか言うのかな。
どうだろう。話しかけちゃおうかなー。うずうず。
やがて彼のオーダーとは違うねぎチャーシューラーメンと小ライスが運ばれてきました。
さあ、ここで間違いを指摘するのか?さてはチャーシューラーメンの値段でねぎチャーシューラーメンを食う気だったのか?大人しそうな顔して、わりとやるもんだねと言われ続けたあの頃生きるのがつらかったのか?
でもスルー。携帯をたたんで割り箸をパチン。
なんだ、食べるのか、と思ったらいきなり男は立ち上がりました。
わーなんだなんだ、いよいよ言うのか?運ばれてきてからワンテンポおいて、間を取ってから満を持して行くのか〜?うお〜。やるなー。
と思ったらティッシュを取りに行っただけでした
。普通に食い始める彼。
ははーん、食い終わってから言うんだな。ズル賢いのう。お主もワルよのう。
と思ったんですが、私、自分のラーメン食べ終わったので店を出てしまいました。結局どうなったのかわからずじまい。うーん、気になるなあ。
なんちゃって。彼はとっくに諦めてたと思いますけど、そんな妄想して楽しんでました。
アホですか、私。
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