「男の中に、女がひとり、男の中に、女がひとり、ハナクソ丸めてまんきんたーん」
これ唱えたことのある人いますか。すごいですよね。何、まんきんたんって。
さすがのオッサンである私も実物は知りませんが、万金丹は昔どの家庭にもあった薬だそうです。たぶん黒くて丸い粒なんでしょうね。今の子供だったらハナクソ丸めて正露丸、でしょうか。
そんなにハナクソ取れたらちょっとうれしいですけどね。
他にもけっこう古いこと言ってましたね。ま、昔の子供ですから。
「エッチ、スケッチ、ワンタッチ」
スカートめくりなんかすると女子にこう言われるわけですが、
ワンタッチって。
ジャンプ傘のことをワンタッチ傘と言っていた時期もありました。グリコワンタッチカレーなんてものもありました。高度成長期における消費生活のキーワードですな。
「びんぼー、だいじん、おおだいじん、びんぼー、だいじん、おおだいじん…」
これは名前の文字数によって相手の生活レベルを占うという大胆な遊びですが、ここで言う「だいじん」は大臣じゃなくて大尽なんですね。つまり金持ちのことです。
そんな言葉、大人になってから知りましたですよ。だから当時年長さんの私は「大大臣なんてものはいないよなあ」と思って、勝手に「貧乏、大臣、副大臣」なんてアレンジしてました。
うわー、かわいくねー。私立小に行きそうなくらいいやなガキですね。
「あたりき、しゃりきのももひきだーい」
当たり前だ、ということの強調表現であるわけですが、「ももひき」はともかく、「しゃりき」が「車力」だとはまったく知らずに言ってましたね。今は車力は放送禁止用語らしいですが、人力車自体もうないですからどうでもいいんじゃないですかね。
放送禁止と言えば、
「ばーか、かーば、ちんどんやー、おまえのかあちゃんでーべーそー」
というのがありましたが、あれ、今でも言うんですかね。当時の私の意識としては、このフレーズはトータルでは罵倒語なんですけど、「チンドン屋」とか「でべそ」には特に悪口という意識もなかったと思います。
むしろチンドン屋なんて楽しくて好きでしたね。ついふらふら後をついてったりして。
ちょっと前のことを話してるだけのつもりなんですが、若い人が聞いたら何か、歴史的証言みたいに聞こえるんでしょうね。て言うか、そう思ってましたよ、若い頃の私は。
この人が話すと昔話っていうより歴史の語り部だな、みたいに。まさか自分がその語り部になるなんて思ってなかったなあ。思ったよりちょっと早いです。
けっこう人生って短そうです。
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